2023年11月28日
平和の大切さを訴え続けます
また一人、あの日の記憶を語り継がれてきた被爆者が26日にお亡くなりになりました。細川浩史(ほそかわこうじ)さん、95歳でした。17歳の時、爆心地から1.3キロの広島市中区白島町で被爆、全身にガラスが突き刺さりながらも一命を取り留めました。
しかし最愛の4歳年下の妹•瑤子さん(ようこさん当時13歳)を原爆で失いました。細川さんは瑤子さんの制服や弁当箱などを原爆資料館に寄贈しましたが、瑤子さんの「日記帳」だけは手放せずにいました。報道記者時代にその想いを取材させていただいた際、「日記帳が自分の分身。愛するものを失った悲しみは生涯消えることはない。だから平和じゃなけらにゃいかん。」とおっしゃっていました。
細川さんの体験を受け継ぐ「被爆体験伝承者」も広島で多く活動を続けていらっしゃいます。また、息子の洋(よう)さんは「家族伝承者」になり活動されています。平和の大切さを伝えることを諦めずに訴え続けることが細川さんの想いを繋ぐ私たちの責任です。